PIANO BLACK BLOCKS
product

<本来ある用途に変化を加えてみる>

買い出しに、備品探しに、用もなくふらっと立ち寄ったり、よくホームセンターに行くんだけど、そこで手のひら大の木片が数種類並んでいるのを見つけた。これって〜?と用途がわからずなんだろうと思いつつ、ふらふらと店内を回っていると、ふと、組み合わせ次第で積み木になるなあ、と思い立つ。とりあえず適当に買って帰ることに。

以前、制作過程で出た木を切り出した破片=ゴミ、を置き物に見立ててステンシルでデザインしたことがあって、塗装が楽しかったのもあるし、一度捨てようと思ったものがまた売り物として再生したのも面白かったので、この木片も本来の用途ではないと思われる積み木にならないかなあ〜とぼんやり思う。

ちょうど他の制作で塗装していた工場が国産ピアノの黒鍵塗装を正規に扱っていたこともあって、これは!っと、この変哲もない木片にピアノの黒鍵塗装を、無駄に贅沢に施して積み木にしようと工場に依頼。試作の末、あっという間にPIANO BLACK BLOCKSが完成しました。仕上げのパッケージはピアノを意識して黒をベースにえんじ色のフェルトカバーをかけ、積み木に手脂や指紋がつかないよう布手袋を付属。傷つけたくない(?)と思える本末転倒な積み木に仕上がりました。同時にPIANO BLACKシリーズとして、第二弾けん玉、第三弾だるま落としを考案したものの、課題・問題もあり残念ながら完成に至ってません。

さて、結局ホームセンターに置いてあった木片の本来の用途は何だったのか?
わからずじまいのまま。。。

woods
piano black paint
November 2011